私のおばあちゃんの話
私のおばあちゃんは優しい。
私なんかじゃ到底持てない優しさを持ってる。
私が相手のためを思うと。
あなたが苦しい思いをしたとしても、この先同じ思いをしないのなら私は自らの手であなたを突き落とそう。
ってなる。
でも私のおばあちゃんは、少しも痛い思いをさせない。
苦しい思いはさせない。
大事に大事にする。
いつも今の笑顔を優先してくれる。
そんな無責任で無条件な優しさが私は大好きだ。
そんなおばあちゃんを苦しめてるのはいったい誰なんだろう
絶対許さない。家族だろうが私が喜んで罰してやろう。
なんて過激なこと考えてしまう。
そのくらい私はあなたが大好きです。
私は優しさや愛を、おばあちゃんに教えてもらった。
それが無責任なんだってことも、だいぶ後から気づいた。
気づいてしまったらもう、同じ愛を持つことはできなかった。
でもいつかまた同じように誰かに優しさを向けるときが来る気がする。
その時は、だれか私を突き落としてくれるだろうか。
私ができるのは、あなたの優しさや愛は間違ってないってことを
感じさせてあげること。
私はあなたにもらったこの心でたくさんの人を愛して大事にして、幸せになってみせるからね。
そうして今日も実家には笑顔がある。
久しぶりの投稿がこれですか?、なんて思わないでなぁ(笑)
実はこの前、おばあちゃんの誕生日やったからプレゼント選びに行ったのね。
でも、体が痛いとか、おじいちゃんの病気が…とか悩んでるおばあちゃんに本当に助けられるプレゼントなんて用意できないことに改めて気づいてしまって。
それが分かると、なんか無力さに泣けてきてなぁ
私、異常なくらいおばあちゃんが大好きだから、おばあちゃんがこの世からいなくなったときに「あれしてあげればよかった…」とか「伝えてないことあるのに…」とか後悔しないように心がけてんの。
だっていなくなってからじゃ遅いもん。どんな思いやりも後悔に変わっちゃう。
そんなん誰も嬉しくないもんね!
だけど、今のおばあちゃんの苦しみを取ってあげられる力が私になくて、
そう考えるともうすでに後悔してる。いっちょ前なこと言ってる場合やないわ。
ごめんね。すぐには無理だけど、私も家族もみんな笑顔にできる人になるから。
おばあちゃんにも残りの時間、少しでもたくさんの笑顔で埋めるから。
少しだけ待ってて。孫からの一生のお願い。
結局プレゼントは、金山寺味噌とお茶を買いました。